2017年私的アニメランキングTOP10 - 日々、すきなこと。

今年もそこそこアニメを観たので、個人的に10位からランキングしてみようと思う。

ノミネート全26作品

ネタバレは書かない。

10位「メイドインアビス」

アビスという大穴の地下を目指す少年少女の物語。

原作の漫画は読んだことないけど、かなり丁寧にアニメ化してる気がする。

間をちゃんと作ってるから良いアニメ化だと思う。

ただ丁寧に作ってるからこその序盤の退屈さが気になった。

画を見るとわかるけどかなり可愛らしいデザインで最初は日常系アニメかと思ってしまうけけど、物語が進むにつれ、アビスの残酷さが露になって面白さが急加速してくる。

特に終盤に出てくるキャラクターのエピソードなんて泣かずにはいられなかった。

見所はかわいいのにエグいところ。

作画は丁寧だった。2期もあるみたいで、今度は序盤からかなり面白そうなので期待している。

9位「恋と嘘」

特殊な環境下における三角関係の恋物語。漫画原作。

科学的根拠に基づいて結婚相手が決められてしまうっていう設定が面白い。

主人公もそのシステムで結婚相手が決まるんだけど、小学生の時から片想いしている相手がいて、というのが始まり。

話自体はいたって普通の三角関係もの。こういうの好きなんだ。

見所はなんといってもヒロインのかわいさ。

2人とも良いんだけど、特に主人公の結婚相手、真田莉々奈（さなだりりな）の破壊力はヤバかった。今までアニメを観てきて、こんなにもハマるヒロインいなかった。

それで冷静になって莉々奈の魅力を考えてみた。

莉々奈はツインテールなんだけど、もしかしたら自分はツインテールが好きなのかもしれない。自覚はないんだけど初音ミクも好きだし。
真面目で率直でしっかり者。こういう人は好感度高い。リアルじゃなかなかいない。
自己犠牲の精神を持っている。男キャラでもこの要素は良い。
背が低い。背が低い女の子ってかわいい。
純粋な部分が多い。これはよくも悪くもだけど、魅力的。

自分の好きな要素が多い。好きになるわけだ。

この作品の良さの大部分を莉々奈が担っている気がする。

莉々奈見たさで全話観たと言っても過言ではない。

8位「ボールルームへようこそ」

競技ダンス（社交ダンス）を題材にした青春スポーツもの。漫画原作。

超テンプレ王道少年漫画的なストーリー。

何も持たない少年がある時出会ったものにのめり込んだり、しかも天性の才能を持っていたり、才能あるけど経験はないから挫折感を味わったり、でも着々と成長していったりと、もう編集者がストーリー展開用意したんじゃないのかってくらいの誰もが好きな展開をぶちかましてくる。

1クール目が特に少年漫画してた。毎回うるうるしながら観てたから。

2クール目からメインヒロインが出てきて、ダブル主人公みたいになったのが面白かった。

見所はダンスシーンと言いたいところだけど、流れるようなダンスシーンはあまり無いのが残念だった。ピンポイントで押さえるところは押さえるって感じだったけど、なかなか雰囲気出ていた。キメ顔作画は凄い。

主人公以外のキャラエピソードも丁寧に描いていた。

釘宮っていう見た目が怖い人がいるんだけど、あの人、好き。

7位「ネト充のススメ」

三十路ニートのネトゲ生活を見守る話がいつの間にかラブコメに刷り変わる作品。漫画原作。

これをニヤニヤせずに観れる人はいないというほどのニヤニヤアニメ。

最終回はニヤニヤしすぎた。

見所はヒロインの盛岡森子30才の可愛さ。可愛いと言っても、笑える可愛さなんだけど。

思ったほど書くことがないけど異常に楽しめた作品。ニヤニヤ最強説ができてしまった。

ラブコメが好きな人は楽しめると思う。

6位「神撃のバハムート VIRGIN SOUL」

ゲーム会社のCygamesが放つ超クオリティオリジナルアニメーションの第2期。

ヒロインのニーナが本物の愛を知る物語。かつシリアスなファンタジーアクションものでもある。

見所はなんといってもヒロインのニーナの表情。本当に細かい変化をしっかりと描いていて、観ていて飽きないし可愛かった。

ニーナのキャラが感情を隠さずに奔放だからこそ、そういう作画の良さが生かされていた。

実は1期は観ていない。

当時スマホのゲームの宣伝アニメかと思って歯牙にもかけなかった。1期も面白いらしいから、いつか観たい。3期もありそうな終わり方だったし。

それにしてもCygamesってお金持ってるなって思った。

2クールなのに作画がとてつもないハイクオリティで、ニーナの表情もそうだけど、じっくり観ると凄い細かい動きをつけているのがよくわかる。

食事のシーンなんて完全にジブリアニメだった。元ジブリスタッフが参加してるのはすぐにわかるくらい。

シナリオもドラマのシナリオライター大石静さんが担当してたし、お金かかってそう。

キャリアのあるライターさんだから全然だれるところがなかった。全体的なストーリーの流れはそんなに目を見張るものはなく、唐突すぎるところも多少はあったけど、その企画をここまで面白く書けるのは凄い。

ドラマのライターさんももっとアニメに参加してほしいって思った。

お金かけただけあって作画もシナリオもよかったから、やはり世の中は金だな。

真面目な話、Cygamesはこの作品に何億のお金をかけたのだろうかと考えると感謝の気持ちしかでてこない。今度出るグランブルーファンタジーのゲーム買ってもいいよってくらい。

5位「NEW GAME!!」

ゲーム開発会社を舞台にした美少女アニメ。漫画原作。

「NEW GAME!」の2期で期待してなかった。1期をそこまで楽しめなかったので。

でも1期よりはるかに面白かった。

出会いと別れを軸にしてヒロインの苦悩や成長を描いていたので、物語に感情移入しやすかった。

サブキャラの掘り下げもできていて、どのキャラも魅力的だった。

見所はやはりゲーム制作を垣間見ることができること。

といっても、そんなに本格的に全工程を描いているわけじゃない。でも少しでもゲーム制作の舞台裏が見れるのはゲーム好きとして嬉しい。

本当はゲーム制作現場はもっと過酷なんだろうけど。

あと、ひふみの出番が多かったのがよかった。セリフも1期よりかなり増えてた気がする。

4位「進撃の巨人 Season2」

社会現象にまでなった1期の続き。漫画原作。

漫画を買って読んでるので話がどうこうは言わない。

ただストーリーの行く末を知ってるのに、毎週ワクワクできたことがSeason2の凄いところ。クオリティ面で妥協したところが見られず全力を尽くして制作したことがよく分かる。

見所はめちゃくちゃ多い。巨人と巨人の大迫力のアクションシーンもよかったんだけど、ひとつあげるとすると、主人公が泣くシーンかな。とにかく声優さんの演技が凄かった。肌がピリピリとした。

1期は観たけど2期は観てないって人もいると思うけど、観ないのはもったいない出来なので、ぜひ観てほしい。

来年Season3がある。たぶん2クールで漫画の22巻までやると思う。かなり見所の多いSeasonになるから、ホントに楽しみ。

3位「リトルウィッチアカデミア」

魔女っ娘アッコの魔法活劇。オリジナルアニメーション。

短編、劇場版が好きな作品なので、めちゃくちゃ期待してた。

短編を観たときからいつか描いてほしい話があって（ネタバレになるから詳しくは言えない）、それを今回のテレビシリーズでやってくれたから満足している。

見所は大袈裟な作画。TRIGGERの大きく動くアニメーションって観てるだけで面白い。

キャラのデザインも好きなので、単純にストーリーとかは気にせずにアニメーションを楽しめるって最高だと思う。セリフがなくても楽しめるかもしれない。

2期がもしかしたら水面下で動いてるかもしれないから、密かに期待している。

サブキャラが多い作品だから、エピソードは無数に作れるはず。

2位「Just Because!」

高校生男女5人の青春群像劇。オリジナルアニメーション。

実はまだ9話までしか観ていない。自分の地域だと最終回が来年なので、区切りのいいところで一旦おいている。この後3話で評価が下がることは絶対にない。

ストーリーは今年観たアニメの中で1番良い。

恋愛色が強いけど、将来のことで悩んだりしているところも触れていて、高校生のキラキラ感がよく出ている。大人になったら将来のことで悩むなんて無くなるから。

見所は1話の冒頭。初見時はなんとも思わないけど、今見返してみると、なんと秀逸なアバンタイトルなんだと震えた。これをセンチメンタリズムと言わず何と言う。

1つ言いたいことがある。

作画に力を入れてほしかった。

作画崩壊はしていないけど、キャラの動きがぎこちなかったり、表情をちゃんと描けてなかったり、もったいない。作画が良ければ言うことのない素晴らしい作品なのに。

Cygames、お金出して。「神撃のバハムート」の10分の1でいいから予算ちょうだい。

作画だけやり直してほしい。

この作品、観てない人多いと思うけど、観てほしい。

作中の季節がちょうど今頃なので、正月に一気観するのもいいと思う。

1位「月がきれい」

中学3年生同士の初恋を描いたオリジナルアニメーション。

ストーリーは特別なものがあるわけじゃないけど、主役2人の内面を緻密に描いていて、ささいなやり取りも見逃せなかった。

中学生同士の恋愛だからめちゃくちゃピュアで心が洗われる。

見所は共感性が凄くあるところ。全編通して「わかるわかる」って部分が多かった。

初恋の純情感がよく出ていた。全てが初々しくて眩しい。

自分があまり人を好きにならないから忘れがちだったけど、好きな人と一緒にいるだけで嬉しいし楽しいんだなと再確認できた。

タイトルに「きれい」とある通り、本当にきれいな作品だ。

OPED挿入歌も物語に沿った内容になっていて、そういう所からも徹底ぶりが窺える。

特にエンディング曲「月がきれい」が心に染み入る。

本編が終わってサブタイトルが出てエンディング曲に入る流れが神すぎる。毎回そこでじーんときていた。

最終回のエンディングとかずるい。普通に泣いたから。

今年はこの作品に出会えてよかった。

心からそう思えるほどの名作だ。