GRAVITY DAZE The Animation ~Ouverture~ 感想
スタジオカラー制作の約18分の短編3DCGアニメーションです。
元ネタはゲームなんですけど、ゲームのストーリーのアニメ化ではなく、完全オリジナルでゲームのGRAVITY DAZE2 につながるものになっています。
ストーリーはFace AとFace Bにわかれています。
AはGRAVITY DAZE2の舞台となる街でのヒロイン・キトゥンの日常を描いたもので、キトゥンが肉串(焼き鳥)の復讐に立ち上がるというコメディタッチの内容になっています。
見所は、キトゥンのかわいさとネヴィさん(敵対している謎の生物)達とのアクションシーンです。3Dアニメの最大の長所だと思うんですけど、アクションシーンに安定感と説得力があります。
面白かったシーンは、肉串がネヴィさん達に轢かれていくシーンです。お約束なんですけどニヤリとします。
BはAより前の話で、ゲームの1と2をつなぐエピソードになるので、ゲームをプレイしていない人は「?」となるところがあるかもしれません。
見所は、2に続く謎のストーリーです。これはゲームをプレイしない人には楽しめないかも。
この作品の凄いところは、手書きアニメみたいに見えるところです。今まで観た3Dアニメのなかでは、ダントツに違和感がないです。キャラの表情も細かく描いていて生き生きしています。
こういうのを観ると、アクション要素の少ないアニメはまだまだ手書き主流でいくでしょう(自分の願望でもあります)けど、アクション物は3DCGに移行していきそうな気がします。ロボットアクションは既にかなり移行していますけど。
手書きのアクションシーンは労力を惜しまなければ凄いものができるのは分かっていますけど、TVシリーズだと限界がありますから。TVでただ観ているだけの立場としては、アニメーターさんにそこまで無理してもらわなくてもいいかなって思っているので。
もちろん、手書きで死力を尽くしてもらえるんだったら、そうしてもらいたいです。たまに、「アニメーターさん、大丈夫か、これ?」っていう超クオリティのものがあるので、笑ってしまいます。
ただの販促アニメだと思っていたら、かなりの良作でびっくりしました。
少しだけゲームをプレイしていることが前提になっていますけど、アニメ好きな人に観てもらいたい作品です。気に入ったら、そのままゲームを買うのもありですよ。